aomurasakinosoraの日記

毎日を丁寧に生きるために一言でも何か思ったことを書いていきたい

 

ふと,アートって何を持って価値を見出すのか考えてみた

 

例えば絵.

あくまで感覚的にだけど,自分でもかけそうみたいなものが何億で取引されていたりする.

一見落書きにしか見えないようなものも高価な値段で売買される.

 

じゃあ,果たして,その作者の名前を伏せたとき,購入者はその絵を買うのか.

自分がそんなお金持ちじゃないからわからないけど,もし自分がお金持ちだったらって考えると,まあ買わないって思う.ブランドを持っている自分を演出したくなるだろうから.

 

それはつまり,絵としての価値を見ていない場合となる.お金持ちの嗜好品というかね.たぶん自分も富裕層になってお金が余ったら同じことすると思うけど.

 

ただ,本当に価値を見出すにはブランドなんて絵に何ら関係ないもの.

では,何が本質的にその価値を見出すのか.

・細々とした才能

・絵描きの技術が優れている

・作品ができてから,年月を重ねることでしか表現が難しい劣化による美

・何かを思わせるようなメッセージ性

・その年代にしか視えない人の世をみて,それを描画した生の情報を写しているという価値

 

結局のところ,

絵の価値を見出すためには,

作品の技術はもちろんそうなんだけど,その絵のもつ"歴史"が大きな価値を見出すのかなと思った.

 

つまり,その人の一生を追って,色んな経験を積んで,その中で残していった歴史の一部を買うっていうところもあるんだろうなーって.または,その時にしか感じ得られない状態の描画.

絵だけでも考えれば,いろんな事が考えられる.

 

音楽,映画,本,伝統文化...

いろんな芸術と一括りにはできないような技術がそこにあって

その裏側には人が大金をだしても買いたいと思う技術や歴史がある.

 

人の世で自分で何かを作って売り出すようなニンゲンになるのであれば,

価値のある者を世に出していきたいのであれば,

こういうちょっとした歴史がどれだけ重要な価値を持っているのかも本当は考えて行かなきゃいけないのかなと思った.

新しいものばかりにとらわれるだけがものづくりではないからね.

 

温故知新は真理かなと.